2003第1節 水戸ホーリーホック対アビスパ福岡
3月15日午前6時、羽田空港内のロビーでとある1人の男が佇んでいた・・・ と、無駄に意味深にスタートしてみた訳ですが。 空港でたまたま遭遇した横浜FCサポの方と軽く談笑してから飛行機で福岡へ。1時間半後に無事に福岡に到着。ここでふととあることに気づく。 ・・・博多の森ってどうやって行くんですか。 よく考えてみれば普段午前様スタンダードな仕事をしているせいもあるか、調べてくるのをさっぱりと忘れていたりする管理人。まぁどちらにしろ中途半端な時間暇なので漫画喫茶に入ってまったりとしていたりする。(注1) ここでようやく博多の森が福岡空港駅から南東の方にあるということを知ったとかなんとか。 ようやく位置も分かり、開門時間も近くなったので博多の森に向かおうと駅前に付いた時にさらに重要なことに気がつく管理人 南 東 っ て ど っ ち で す か 。 方角がさっぱりわからないわけでしてこれが。こういうときに限って太陽すらでていない。仕方がないのでバス乗り場を探してバスで行くことに。(注2) そんなこんなでアウェイの洗礼を浴びつつ(注3)ようやく博多の森に到着。まったりと試合開始まですごしていたのですが、多少肌寒かったので熱燗など買ってみる。 熱燗がぬるい(怒) なんつうかこの状況昨年の第4クールの長居で体験したようなとかそういうことを考えている(注4)とスタメン発表 小野 山崎 樹森 冨田 秦 栗田 鳥羽 森 トゥーリオ 小川 鏑木 SUB 澤田 礒崎 木澤 吉田 北川 何故サブに礒崎というのは置いておいて(汗)、やっぱり 小 野 ワ ン ト ッ プですか。つか1週間前ににこのメンバーで虐殺されたとかとかいうのは無かった事になっているのですか前田さん。 そしてキックオフ フォーメーションは3−6−1、前線からきついプレッシャーを掛けるのではなく、ある程度までは引いてそこからプレッシャーを掛けているスタイルのようである。 ・・・数分後管理人は妙な違和感を覚える。 これは本当に水戸ですか? いや、ボールを奪ったところからの速さが昨年とは段違いなのですよ。特に樹森の出来がもう異常なほどにすばらしく積極的に動きボールを奪取したと思ったら底からすばやく展開したり1人で持ち込んだりとすごい活躍ぶり。それよりさらに重要なのが・・・ あれは本当に小野ですか? いや、小野が昨年とは明らかに違っていたのですよこれが。何せポストプレーを比較的まともにこなす。トラップミスしたわけではないのに精度の高いワンツーを通す。サイドを駈けあがってセンタリングをあげる。相手DFに競り勝つ。カウンターのときに走る(注5)と普通の好FWとなっているのです。「ヤバイ、このままじゃ小野に謝らないといけない(笑)」とか思っていたら、左サイドを駆け上がった冨田がセンタリングをあげ、それが小野の頭にドンピシャ・・・ まぁはずれはしましたけど、このプレーを続けられるようならばもうヲノとは呼べません。 そういうわけで試合もかなりいい感じで水戸ペースで進んでいきます。ボール保有率はひょっとすると福岡の方が高かったかもしれませんが、相手は後ろでボールを回している時間が多く、水戸陣内にボールを入れたとたんに数人で奪ってカウンターという感じで攻める水戸。 そして40分、コーナーキックからファーサイドにいた冨田の頭にきっちり合わせて水戸先制。しかしいくら右から蹴れるキッカーがいないからって、左CKが山崎というのはどうかと思うのですが、点が取れてしまったのだから仕方が無い(汗)、まぁとにかく1-0でそのまま前半終了。 後半に入っても若干福岡がサイドにボール散らすようになった分ペースを握られるが、しっかり守れている為安心してみていられる。特に戦前ものすごい勢いで不安だった鏑木がこの日は信じられないほど安定しており、いいセーブを連発。なおこの時点で樹森→吉田。 とは書きつつもそれで最後まできっちり守れ切れるかというとそこは流石にベンチーニョ。ポストギリギリを掠めていったフリーキックを見せる。ここでついに山崎に変えて北川を投入する。だが83分、実はあれがヲノの最終形態かと思わせるプレーをみせ続けていたベンチーニョが、後ろからの難しいボールをうまくボレーで合わせられて同点に。まぁこれは仕方が無い。 いつもだったらここで思いっきりヘな〜となってしまう水戸なのですが、この日はやはり違っていた。気落ちしている様子はほとんど無くプレーをしている。そして86分・・・ 栗田のコーナーキック→クリアされるもまだPA内→賢太郎ヘッド→ゆるゆる→森シュートしようとするも空振り→つられてセルジオも空振り→ゴール前に立っていたトゥーリオの足元にスポッとな→流し込んでみる→ゴール という訳で勝ち越し(汗)。まぁ諦めなかった選手たちの執念とでも言っておきましょうか。実際管理人も同点に追いつかれたものの、負ける気は一切していなかったのですよこれが、珍しく。 なんつうか、こうして見ているとここは 本 当 に 青 の 断 片 で す かといわんばかりの前向きっぷりです。(汗) しかしセルジオ、この日はいまいち消極的だわ、小野に何度も競り負けるわと実はお前セルシオとかいうのだろうと言いたくなるようなダメップリでしたなぁ。(汗) とにかくこれで追いつかなくてはいけなくなった福岡の猛攻が始まるのですが・・・ とりあえずFWに入れる→トゥーリオが跳ね返す。 サイドからクロスをあげる→トゥーリオが跳ね返す。 パワープレーでひたすら放り込む→すべてトゥーリオ様が跳ね返す。 とまぁゴール前にものすごい勢いで君臨し続け最後まで守りきりタイムアップ。無事にJ2昇格後初の開幕戦勝利と相成りました。(注6) まぁカウンターには持っていけるもののフィニッシュまで人数が足りずに持っていけないとか、守備が完全にトゥーリオシステムなのはちと不安とかいろいろありますが、まぁその辺りまでは現時点では贅沢は言いますまい。つか1週間前の市原との練習試合は、すべて敵を欺くための壮大な仕掛けだったとでも言うのですか前田さん。あぁもうすいませんでした本当にとでも言わんばかりの勢いです。 ちなみに最後に選手が挨拶に来たときに、一週間前はあのまま自殺でもするんじゃないかと言わんばかりのものすごい表情をしていた鏑木が、すべてから開放されたかの如くものすごい笑顔だったの見届けつつ博多の森を後にしたのでした。 注1・・・博多まで来てネットカフェですかこの人は 注2・・・バス乗り場の場所もわからなかったのはいうまでも無い。 注3・・・あなたがアホなだけです。 注4・・・気温も試合も熱燗すら冷たいというか寒かったんですよあの試合は。 注5・・・小野がカウンターのときに指示を出していないだけで全国18人のヲノマニアは驚愕するであろう。ってよく考がえてみたら18人もヲノマニアがいるのかと言う事ですら不安になってきた(汗)。 注6・・・このとき殆どの水戸サポが壊れていたのを私は確かに見た。 |