私的水戸ホーリーホックの目標


 昨年は1億3000万の低予算とほとんど名前が分からない選手達の為に、いたる所で最下位に予想されていた水戸ホーリーホックだが、開幕2戦目で強豪トリニータ相手にJリーグ初勝利を挙げ、続くモンテディオにも連勝しある程度勢いに乗ることが出来た。そして名将バビチ・ブランコの存在もあり、中位グループに居座ることが出来た。

 また途中からブラジル人トリオが合流、終盤では5連勝(内延長4連勝)することが出来た。しかし、正直なところブラジル人トリオがチームにかみ合っているとは最後まで思えなかった。どちらかというとジョンパウロやクレーベルに周りが恐る恐る合わせていたという印象があった。そしてジョンパウロやクレーベルいないと攻撃が組み立てられないような状況になってしまった。その結果が天皇杯の対サンフレッチェ戦0−7というスコアに出てしまったと思う。

 そしてシーズンオフの大量解雇。ブラジル人3人や引退していまGKコーチをしている佐野コーチも合わせると全選手の半分を解雇してしまった。また、去年この人がいなかったら最下位付近をさまよっていただろうと思われるバビチ・ブランコが辞任してしまい、正直な所来年の水戸には全く期待できないと思っていた。

 ところが年が明けると、状況が変わってきた。昨年のフロンターレの3人の中で間違いなく最も優秀でありながら結局責任を取らされる形で退任した小林監督を招聘。その後も去年は1人もいなかったJ1からのレンタル選手の獲得、昨年イサイズでJ2ベストイレブンに選ばれた木澤を獲得するなど効果的な補強を展開してきた。

 石山代表の話によると今年の予算は昨年の2倍以上の3億円を見込んでいるらしい。しかしどうやらNetsトヨタ茨城がスポンサーを降りてしまったらしく、今年も金銭面では苦労しそうである。どこか新しいスポンサーの目処が立っているのならいいのだが。また石山代表は5年後のJ1昇格を目指すとコメントしている。この根拠は財政的な基盤作りがあと5年かかるという事らしい。これはある程度現実を見つめたいい発言だと思っている。(真に5年で昇格できるかどうかは別として)。今の水戸には基盤がなさ過ぎる。そもそも水戸やその近辺の住民に「水戸ホーリーホックって知ってる?」と聞いた所で、知っていると答えるのはよくて4分の3、もしかすると半分位だと思う。また仮に水戸短大付属や水戸商のサッカー部などと試合を行ったら、大半の人がホーリーホックを応援してくれないだろうとも思う。もっと地域に根付いていかないといけない訳である。もっともこれには今の水戸市長がホーリーホックに対して否定的であるというのも一つの原因であるのだが。

 もし本当に今年の予算が3億円確保できるのなら、高い金を出して選手を補強するよりも広報や練習施設、そしてユースの方などにお金をかけてほしいものである。茨城にはテレビ局が存在しないのである程度のハンデはあるかもしれないが、少なくとも付近の住民は水戸ホーリーホックの存在を知っている状況を作って欲しいものである。また、それは私の今年の願いでもあったりする。順位がどうこう言うのではなくて。勿論勝って欲しくないというわけではないのだが。

 まずは地元(水戸やひたちなか)のFlags Townに鹿島アントラーズグッズがメインで堂々と置いてある状況を何とかしてくれ。

  こんな長い文章を最後まで読んでくださった方、お疲れ様でした。



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